散り椿 / 葉室麟

藩内抗争のストーリーと共に、それぞれの登場人物の想いが徐々に明らかになっていく様が、絶妙に歩調を合わせる形で進んでいく。

葉室作品に共通するが、一本筋の通った生き方には憧れる。それぞれの役割、それを一所懸命に生き抜くこと、それが人生の自己肯定感を高めるのだと思う。